世界観を変えるリベラルアールの学び

リベラルアーツ

なな太郎(42♂)、令和6年1月からリベラルアーツ学習を始動。

なな太郎
なな太郎

リベラルアーツを学び始めたきっかけ、現在感じている充実感を記事にしています。

自己啓発本を読みまくることは正解だろうか…

30代後半から、良く本を読むようになった私。

きっかけは「7つの習慣」という自己啓発本の王様のような本を読み、その教えを実践しようと思ったことです。

「1日1時間は自己研鑽のために時間を使おう」「知性を磨くなら読書がいいよ」的なことが書かれており、積極的に読書をするようになりました。

読むのはいわゆる「自己啓発本」的なもので、「人を動かす(デールカーネギー」「生き方(稲盛和夫)」「影響力の武器(ロバート・B・チャルディーニ)」など、素晴らしい書籍と多く出会いました。

ただ、20冊、30冊と積み上げていくうちに、ちょっとづつマンネリも感じてきます。

「このまま自己啓発本を読みまくることが、はたして正解なのだろうか…」

「リベラルアーツの学び方」との出会い

自己啓発本ばかりを読むことに疑問を感じていたとき、ちょうど出会ったのが、瀬木比呂志さんの著書「リベラルアールの学び方」です。

書籍名のとおり、著者が薦めているのは「リベラルアーツの学び」であり、飾りモノではない「真の教養」を身につける重要性を説いておられます。

自己啓発本は、現実社会の諸問題に対応することや、社会にうまく適応する方法などを私たちに教えてくれます。これに対しリベラルアールの学びは、普遍的・基礎的な知識を私たちに与え、私たち自身が「自分自身で考える」チカラをつけるように導くもの。本書を読んで、そういった印象を受けました。

これだ、と思い、私はリベラルアーツを学ぶことを決めました。

具体的に何を読めばよいか、おすすめの書籍を紹介してくれているのが「リベラルアールの学び方」の良いところです。「自然科学」「社会科学・人文」などのカテゴリーごとに、著者のおすすめの書籍の紹介と、簡単な概要を教えてくれます。

また、堅い書籍を読むことだけがリベラルアーツの学びではなく、著者は、漫画や音楽、映画なども「芸術」として触れることが重要であると指摘されています。こうした点からも、リベラルアーツを学ぶ魅力を感じたわけです。

世界観を変えたリベラルアーツの学び

リベラルアーツの学びを始めた私が、最初に手にしたのは「自然科学」の分野の書籍です。

「リベラルアールの学び方」の著者である瀬木比呂志さんも「現代の自然科学は、僕たちの、「知」の最も大きくかつ基本的な枠組を設定する学問」と位置付けられており、自然科学をまず学ぶべきと思ったからです。

この分野の本は、これまで難しい本を読んでこなかった私にとっては難解。正直苦労しています。月1冊読むのがやっとです。

読み終わった本は、まだ、「人間の本性について(生物学)」「利己的な遺伝子(生物学)」「DNAに魂はあるか(脳神経学)」の3冊にすぎません(令和6年4月時点)。

でもこの3冊だけでも学ぶところは大きいと感じます。得た知識は例えば以下のようなことです(あくまで私の解釈です)。

  • 人間も他の生物と同様、自然選択の所産であり、特別な目的を持った存在ではない。
  • 人間の持つ諸能力は、遺伝である程度決まってしまう。
  • ほとんどの利他行動は実は究極的には利己的。真の利他行動も存在するが、ごく近い身内を守る際に発揮されるものであり、身内とよそ者を差別するような振る舞いである。だから真の利他行動は文明の敵。
  • 人間は遺伝子の乗り物。遺伝子は利己的であり利他的なはずがない。
  • 生命の単位は遺伝子であり、自然淘汰は遺伝子レベルで行われる。
  • 人間に魂というものは存在せず、私たちの「意識」は脳のニューロンの働き(膨大な数のニューロンの相互作用によるもの)に他ならない。

以上のような学びを経て、私が今感じていることは次のようなことです。

  • 人間を必要以上に崇高な存在とみるべきではない。思いやりや優しさを持つことは大切だが、人間は利己的な存在であり、自分自身も例外ではない。自分の危うさを意識すべきだ。例えば私だって戦争にいけば、平気でひどいことをするかもしれない。
  • 生物は遺伝子の集まりで、意識や自我もニューロンの相互作用によるものである可能性があるらしい。魂は存在せず、「私」という人間は錯覚にすぎないかもしれない。それでもなお、私は確かにここにいると「感じる」ことを大切にすべきと思う。
  • 魂の存在が否定されるならば、神の存在も否定されるのだろう。だからこそ、なおのこと、「世界が存在すること」「生命、とくに人間が存在すること」は摩訶不思議だと思う。神秘に満ちている。私自身が奇跡的な存在である。

たった3冊の書籍を読んだだけで、今までに感じたことのなかった感情を与えられました。私自身の世界観、パラダイムは大いに変化したと思います。

今後もリベラルアーツの学びをすすめ、自分自身の世界観はさらにアップデートしていくでしょう。わくわくしますし、生きることにとても前向きになれます。

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