「今の仕事を好きになれない。もっと人の役に立つ仕事がしたい。」
そんなことを考えているときに、稲森和夫氏の「生き方」を読みました。
本記事はその読書感想となります。
「生き方」(稲盛和夫氏)の基本情報
書籍名:生き方
著者:稲森 和夫(いなもり かずお)
発行・販売:サンマーク出版
人生には、生きるための指針・哲学が必要
稲森氏は本書の中で「生きる指針としての哲学を確立し、魂を磨いてこそ、幸福に満ちた充実した人生を送ることができる」旨を教えている。
私が愛読している「7つの習慣」と共通していると思った。「7つの習慣」は、「原則を中心とし、人格を磨くことで真の成功を手にすることができる」と伝えており、ほとんど同じことを言っていると思う。
生きる指針を持たず、流されるように生きることは確かに不幸な人生だ。
お金をたくさん稼いで、高級なものを沢山食べ、海外旅行を好きなだけしても、それだけで人生の成功とは呼べないと思う。
では私にとって、生きる指針、哲学は何だろうか?
「家族を幸せにしたい」「困っている人を助けたい」「人には親切にしたい」「人に笑顔になってほしい」
何の変哲もないが、こうした価値観が確かに自分の中心には存在している。
仕事をするうえでも哲学が必要
「私は社会的に意義のある、人の役に立つ仕事がしたい。」
「今の仕事が、社会的に重要な役割を果たしているとはどうしても思えない。」
「たった一度の人生。今の仕事のままでいいのか?」
こんなことをずっと考えていた。でも本書(生き方)を読んで気づかされた。
仕事に対しても自分なりの哲学を確立し、哲学に沿った行動をとれば良いのだと。
仕事をするうえでの哲学は、人生の哲学と一緒でいい。
すなわち、仕事を通じて、「目の前の困っている人を助ける」「親切で心のこもった対応をする」「人に笑顔になってもらうように振舞う」
こうしたことに努力を傾ければよいのだ。
毎日真剣に、今の仕事に取り組んでみよう。人の役に立つことは、どんな職業だってできる。
目の前の仕事を大切にできないくせに、「もっと役に立つ仕事をしたい」なんて考えてはダメだったのだ。
自分の考え方次第で、心の在り方は変わる
自分の考え方次第で、心の在り方は変わる。これも本書での大切な学びだ。
感謝の気持ちをいつも持ち、「足るを知る」生き方をすれば、欲から離れることができる。
私たちは100年前、1000年前では考えられないような豊かな生活を送っている。
- 毎日腹いっぱいご飯を食べられる。子供たちにひもじい思いをさせることもない。
- 自分も家族も健康で、充実した医療を受けることができる。
- ホワイトな職場で、親切な人々と共に仕事ができる。
当たり前のようで、実際には決して当たり前ではない幸せ。
今の幸せに気づくことができれば、これ以上多くを求める必要はない。
他者を幸せにすれば自分が幸せになれる
本書では「因果応報」、すなわち善因には善果が、悪因には悪果が返ってくることも学んだ。
短いスパンでみれば良いことをするのが損のように思えても、長い目でみれば必ず良い結果として返ってくるという。
例えば次のような態度が必要ではないだろうか。
- 自分の失敗をごまかせそうなときでも、きちんと自分の過ちを申告すること
- 相手のためを思って、たとえ嫌われてでも、本人の耳に痛いこともきちんと伝えること
- 人の嫌がる役割を進んで引き受けること
自分ひとりだけで幸福になることはできない。他者との関わり合いの中で、幸福感は生まれてくる。
まず他者を幸せにしよう。そうすればきっと私も幸せになる。
今後、取りたい行動(to do)
毎日ど真剣に、
- 困っている人を助ける
- 人に親切にする
- 人に感謝する
- 人を笑顔にする
- 人の役にたつ
以上が私の読書感想です。どなたかのお役にたてたなら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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