【読書感想文】『複利で伸びる1つの習慣』

「一発逆転ではなく、1%の積み上げが人生を変える。」

『複利で伸びる1%の習慣』を読み進める中で、何度もこの言葉の重みを感じた。

私はこれまで、努力が続かない理由を“意志の弱さ”だと思っていた。しかし本書は、努力が続かないのは意志ではなく仕組みの問題だと教えてくれる。

小さな習慣が「自分をコントロールできている感覚」を生む

著者が寮生活で「自分の部屋だけは整頓していた」というエピソードがある。

私はそこに強く共感した。

私の家は、散らかっている。汚い。4人の子供は自分から掃除を決してしない。家全体を片付けたくても、できるわけがない。これまではこういう考え方をしていた。

でも、自分自身のタンスの中、風呂場、トイレくらいであれば、常に綺麗にしておくことはできる。この三か所を整えることで“自分をコントロールできている感覚”を得ることはきっと可能だ。

うまくいったならば、自分一人でも整理できる範囲を広げていこう。

小さな整頓は、ただの掃除ではなく「私は整えられる人だ」というアイデンティティの証拠になる。

本書が繰り返し強調する“アイデンティティベースの習慣”そのものだ。

谷間の期間をどう乗り越えるか

本書には「変化はある一定水準に達したときに一気に起こる」とある。

それまでの期間は成果が見えず、努力が無駄に感じる“谷間の期間”だ。

このブログは谷間の期間を超える前に更新を停止してしまった。「誰かに読んでもらえる」という成果が全く見えなかったのだ。

でもこうして再開できる。過去の記事はいつのまにか、少しの人に読んでもらっている。過去の努力は無駄ではない。

この気づきは、過去の自分を責めるのではなく、未来の自分に希望を残すものだ。

谷間の期間は「停滞」ではなく「蓄積」なのだ。

目標ではなく“仕組み”にフォーカスする

本書の中での「目標は幸福を遠ざける」という指摘も心にひびいた。

例えば掃除ならば、家の中が完璧に綺麗な状態にすることを目標にすると、現状には満足できない。

目標ではなく、仕組みを習慣として続けることに満足できれば、掃除をしている「今この瞬間」に幸福が宿る。

また、目標は一度達成してしまうと、そこで行動をやめてしまう可能性がある。

家の中を完璧に綺麗にしても(目標達成)、掃除をやめてしまったならば、その家はいずれまた散らかる。

しかし毎日10分掃除をするという「仕組み」にフォーカスすれば、家は常に片付いているだろう。

習慣は“なりたい自分”の証拠集め

本書は「習慣がアイデンティティをつくり、アイデンティティが習慣をつくる」と語る。

習慣は、結果ベースで身に着けようとしてむうまくいかない。アイデンティティベースの習慣のほうが苦労なく身につくとのことだ。(×部屋をきれいにしたい。〇私は綺麗好きだ。)

私は読書中、自然と自分自身のミッションステートメントを思い出していた。

ミッションステートメントとは、自己啓発本の名著「7つの習慣」にでてくるもので、自分自身の信条、信念を表明する、いわば自分自身の憲法だ。

<成長するために、新しいことを発見するために勉強しよう。先人からも若い人からも学ぼう。>

<妻と学びあい、支えあい、今日ryくして、愛情深い家庭生活を営み、お互いのミッションをやりとげよう>

<子どもたち一人ひとりの個性を理解しよう。個人として尊重しよう。>

<人や社会に貢献できる仕事をしよう。そのための能力を磨こう。>

こうした“なりたい自分”を決めたら、具体的な仕組み、習慣をつくり実践すべきだ。

あとは習慣を毎日きちんと実行するという「小さな勝利」を積み上げて証拠を集めていけばいい。

習慣とは、未来の自分への投資であり、自己信頼を育てる行為なのだ。

行動の入り口を“儀式化”する

本書の中でも特に実践的だったのが「2分間ルール」と“儀式化”の考え方だ。

行動そのものではなく、行動の入り口を習慣化する。

それも2分間でできるような簡単なものに。

これだけで行動のハードルは劇的に下がる。

私は、週二回の朝のランニング、通勤中の読書を習慣として定着させたい。

しかしランニングはどうしてもサボってしまう(毎日ではなく週二回というのは悪いかもしれない)。

通勤中は、スマホゲーム(にゃんこ大戦争)をついやってしまうときがある。

いずれも習慣化できていないのだ。だから今後はこう儀式化しよう。

毎朝、起床後に、トレーニングウェアに着替える。靴を履き、外に出る。ストレッチをする。ここまでが儀式だ。ランニングするかしないかは、その日の気分でいい。>

<通勤でバス停に着いたら読書用タブレットをカバンから取り出す。スマホはカバンにしまう。読書用タブレット端末の電源をいれる。>

環境が行動を決める

本書は「意志ではなく環境が行動を決める」という。

良い習慣を”はっきりと”、“易しく”。悪い習慣を”あいまいに”、“難しく”する。

この環境づくりが重要だ。

私はこうしよう。

<夜の就寝時に、翌朝に使うトレーニングウエアと靴下を枕元に置いておく>

<スマホは使わないときはカバンの中にしまう(隠す)>

<職場の机の上には、今やっている仕事に関係のないものは一切置かない。>

環境を整えることは、「7つの習慣」でいう、第二領域の活動だ。すなわち、緊急ではなく誰にも強制はされないが、とても重要な取り組み。

環境づくりが良い習慣を身につけるか、悪い習慣に陥るかの分岐点になる。

 まとめ

小さな習慣の積み重ねが、アイデンティティを育み、谷間の期間を経て人生を好転させる。

そして小さな習慣を身に着けるには、目標ではなく仕組みにフォーカスすること、意志の力に頼るのではなく環境を整えることが大切だと学んだ。

本書を読み終えて、自分自身がこれから更に成長できるのではないかと高揚している。

この高揚感に満足するだけではなく、小さな習慣という勝利をつかむための「仕組み化」と「環境づくり」をしっかりと実践していきたい。

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